半熟cherryⅡ
俺の思ってるコトがわかるのか。
疑問に答えてくれる。
「郁くんの学校にいる後輩が教えてくれた。
体育の授業のとき、そう言ってたって」
…心優しい誰かサンが。
ご丁寧に報告してくれたワケね。
でも。
ウチのクラスのヤツじゃない。
同じクラスなら。
あの引っ掻き傷が“猫”のだって知ってるから。
………余計なコトしやがって。
「…否定しないんだ?」
『は?』
彼女の低く、重い声が聞こえたかと思ったら。
「サイテー!!別れる!!」
バチンッ!!!!!
本日2度目の平手打ちが。
俺の左頬に炸裂した。
そして。
くっきり手形の残った頬を見て。
涼真…いつの間にか来てたアツシとケンチャンに。
指を差されて大笑いされたのは言うまでもない。