半熟cherryⅡ
「…着替えてくるね」
部屋に入るなり。
茜はそう言ってリビング横の部屋に入っていった。
…しかし。
空気読めなさすぎデショ?
ため息混じりに床に座り。
ソファーに寄り掛かる。
涼真にせよ一美センセイにせよ。
さっきのエレベーターにせよ!!
どうして“ココ”ってトコで邪魔してくれるワケ?!
俺になんか恨みでも?!
その時。
“エロいコト考えてっから凹むんだろ?”
そう言った涼真のため息混じりの表情が。
まるで俺を憐れんでいるかのような哀しげな表情に変わった。
…自分の彼女相手にエロいコト考えて何が悪いんだっつーの!!
ソファーに置いてあるクッションを掴むと。
“ボスッ”っと顔を埋めた。
…これからの時間。
何も起こりませんように…。