半熟cherryⅡ


「…着替えてくるね」





部屋に入るなり。

茜はそう言ってリビング横の部屋に入っていった。





…しかし。

空気読めなさすぎデショ?





ため息混じりに床に座り。

ソファーに寄り掛かる。





涼真にせよ一美センセイにせよ。

さっきのエレベーターにせよ!!



どうして“ココ”ってトコで邪魔してくれるワケ?!

俺になんか恨みでも?!





その時。





“エロいコト考えてっから凹むんだろ?”





そう言った涼真のため息混じりの表情が。

まるで俺を憐れんでいるかのような哀しげな表情に変わった。





…自分の彼女相手にエロいコト考えて何が悪いんだっつーの!!





ソファーに置いてあるクッションを掴むと。

“ボスッ”っと顔を埋めた。





…これからの時間。

何も起こりませんように…。



 

< 124 / 280 >

この作品をシェア

pagetop