半熟cherryⅡ
chapter:07

耳元に寄せた唇にはもう理性なんてなくて。

無意識に頬から首筋へと滑っていく。





「…ちょっ…」





頬に触れていた指はそのまま頬を撫で。

ソファーについた腕は。

茜の背中とソファーの間に滑り込ませ。

腰ごと抱き寄せる。





「…待っ…ッ」



俺の胸を押し返そうとする茜の手を握りしめ。

オデコを“コツン”と合わせた。







『…もう待たないし、待つつもりもナイ。
俺のめいっぱいで抱くから覚悟しといて…?』







…今度は、他の男の名前なんて呼ばせねぇ。

俺が満足するまで呼ばせるし。

…鳴かせてやる。





握りしめた手を解いて指を絡ませ。

唇を重ねた。





「…ん…ッ…」





キスの合間に漏れる吐息に煽られ。

さらに深いキスへと変わる。





…もー…止まんね…。





茜の体に触れようとした。

その時。





空気の読めない軽快な音が部屋に響いた。



 

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