半熟cherryⅡ
…月曜の朝。
週明けの気怠さを抱え。
いつも通り制服に身を包み。
いつも通り学校へと向かう。
ただいつもの月曜日と違うのは…。
「い〜くチャン♪」
“ガシッ”と首に回された暑苦しい腕と重み。
それと。
…めんどくさい声。
「週末はどうでした〜?」
ニヤニヤニヤニヤと…。
気持ちの悪い顔して朝からテンション高ぇな、涼真クンよ…。
でもね。
僕はキミと絡んでいるヒマはナイのだよ。
『どうって?』
「欲求不満は解消された?」
『…露骨だな、お前』
露骨な言葉を吐く涼真に。
俺は露骨にため息を吐く。
『…なんか期待してんの?』
「かなりしてマス!!」
いやいや。
期待されてもなんもないから。
それどころか。
遠回しに“距離をおこう”と言ってしまったようなモンだ。