半熟cherryⅡ
近寄ってきた涼真は。
“バンッ”と音を立てて机に何かを叩きつけた。
「なんだよ、コレ!!」
目の前には声を荒げる涼真。
…んな俺に言われたってわかるワケねぇだろが。
一体なんだっつーの…。
『なに怒ってんだ…ッ?!』
涼真が叩きつけたモノが視界に入る。
『……は?』
机に叩きつけられたモノを手にする。
涼真が叩きつけたモノ。
それは。
一枚の写真。
でも、ただの写真じゃなくて。
『…いや、ありえないデショ…』
そこに写っていたのは。
顔を近付けあう2人。
見ようによっては“キスする寸前”。
そんな俺たち…。
俺と涼真が写っていた。