半熟cherryⅡ
その写真を見て。
背中に悪寒が走った。
なんだこの写真…。
なんで俺と涼真?
着てる服も私服だけど週末のとは違う。
いつ撮ったんだ?
…合成か?
そう思って目を凝らして見てみるケド。
違和感が全くナイ。
だいたいこのアングル。
こんな状況にどうなったらなるんだよ。
…記憶に全くナイ。
「お前の方は何が入ってたんだよ」
イライラしている涼真の言葉に我に返り。
自分宛の封筒の中身を取り出した。
中に入っていたのは1枚のメモ用紙で。
手書きのアルファベットが綴られていた。
『「“It's a matter of time to come out”…?」』