半熟cherryⅡ

“It's a matter of time to come out”



―ﾊﾞﾚるのも時間の問題―







「何がﾊﾞﾚるっつーんだよ」

『…俺らのﾋﾐﾂ？』

「ﾋﾐﾂとこの気持ち悪ぃ写真とどーゆーｶﾝｹｰがあんだよ」

『…さぁねぇ…』





ﾒﾓ用紙に書いてある英文が。

どんな意味を為すのかわからない涼真は。

ため息混じりにﾒﾓ用紙を摘みあげた。





その時。

視界の隅に入った人影。





『…ま、どちらにせよ戦闘準備は必要みてぇだｹﾄﾞな』

「は？」





独り言のように呟くと。

視界の端に入った人物が。

ゆっくり近づいてくる気配がした。





そして、その人物は。





「…逢沢」





教師らしからぬ不敵な笑みを浮かべながら。

俺の隣で立ち止まった。





『…なんﾃﾞｽか？…杉原ｾﾝｾｰ…』