半熟cherryⅡ
…ガキの戯れ言…ねぇ…。
んなコトよく言えたモンだな。
恋愛なんて“好き”から始まるモンだろうが。
コイツ、マジで俺にケンカ売ってんの?
こんなバカ。
相手にしたくねぇ…。
俺がそんなコトを思ってるなんて。
微塵にも思ってなさそうな杉原は。
半ば呆れて何も言えない俺が。
自分の言葉の反論できないと感じ取ったのか。
いやらしそうに目を細めた。
そして。
勝ち誇ったような顔をして言った。
「ガキはガキ同士で“恋愛ごっこ”してな」
…俺は。
言葉が出なかった。
…茜サン。
なんでこんなのとつきあってた?
こんなヤツにフラれて泣いてたら。
涙がもったいねぇよ。
『…アンタは無駄に年ばっか重ねてる“オトナ”なんだろ?
そんなオトナになるくらいなら。
俺はガキのままでいい』