半熟cherryⅡ

2日前。

ここから帰ったﾄｷは。

もうしばらく…。

ひょっとしたら卒業するまで来れないｶﾓ、なんて思ってたのに。



…こんなすぐに来るｺﾄになろうとは。





俺は。

ﾏﾝｼｮﾝのｴﾝﾄﾗﾝｽでｴﾚﾍﾞｰﾀｰが降りてくるのを待っていた。












『制服のままじゃﾏｽﾞいから。
着替えたら行くよ』



そう言った俺に。



「一緒に帰る!!」



そう言った茜。





…いやいや。

今日は手伝いなんてしてないし。

しょっちゅう一緒に帰ってたらおかしいﾃﾞｼｮ？





『帰り、歩いたら時間かかるし。
送らせたくﾅｲからﾊﾞｲｸで行かせて？』



そう言って渋々納得した茜は。


「昼間、鍵取り替えてもらってるから。
実家に取りに寄ってから帰るね」


ほんの少し微笑んで。

2人で保健室を後にした。












それから1時間ちょっと。

俺は茜のﾏﾝｼｮﾝに来て。

降りてきたｴﾚﾍﾞｰﾀｰに乗り込んだ。





…ひとつの決意と一緒に。