半熟cherryⅡ
夏休みの終わり。
宿題と着替えを持って涼真に呼び出された。
“来い”と言われて行った先は茜の家。
ココは学校じゃない。
“これはチャンス”とばかりに。
たまたま遊びに来た一美センセイに頼んで涼真を連れ出してもらったんだ。
2人きりになって。
茜の気持ちを知って。
止まらなくなって。
…ちょっと暴走しかけたケド。
…あの日から。
茜は俺のモノになった。
帰ってきた涼真と一美センセイは。
何も言わずニヤニヤしてるだけ。
協力してもらったから。
報告しないワケにもいかず…。
『ご協力ありがとうゴザイマシタ』
そう言って。
茜と指を絡めた手を2人に見せた。
だから。
涼真と一美センセイだけは。
俺たちのコトを知っている。