半熟cherryⅡ

ガバッ。

無意識に寝転んでいた体が起き上がる。



ウッソ、誰もいなかったはず……。

いつ入ってきたんだよ……。



……ドクン…ドクン…ドクン……。



心臓の音が大きくなる。





……人がいる気配がした。



誰ともわからない。

いつの間にか保健室に入ってきてた人物が。

ベッドを仕切るカーテンの向こう側にいる。





気が緩んでた。

誰がくるかわかんないのに。



…ココで“茜”はマズいだろ…。





……うまく、誤魔化せっかな……。





頭の中、グルグル。

どうすればいい?

なんて言うか。





その時。

ベッドを仕切ってあるカーテンが開けられた。



 

< 65 / 280 >

この作品をシェア

pagetop