半熟cherryⅡ
ガバッ。
無意識に寝転んでいた体が起き上がる。
ウッソ、誰もいなかったはず……。
いつ入ってきたんだよ……。
……ドクン…ドクン…ドクン……。
心臓の音が大きくなる。
……人がいる気配がした。
誰ともわからない。
いつの間にか保健室に入ってきてた人物が。
ベッドを仕切るカーテンの向こう側にいる。
気が緩んでた。
誰がくるかわかんないのに。
…ココで“茜”はマズいだろ…。
……うまく、誤魔化せっかな……。
頭の中、グルグル。
どうすればいい?
なんて言うか。
その時。
ベッドを仕切ってあるカーテンが開けられた。