半熟cherryⅡ
「ちょッ?!郁?!」
茜は俺の行動に。
慌てて離れようとした。
でも。
離さない俺。
“郁不足”とか。
そんなカワイイコト言われて離せるワケないデショ?
『“郁不足”なんだろ?
充電してやるから』
「誰か来るカモしれないし!!」
『来たらドアが開く音、するだろ?』
「私が入ってきたの気付かなかったじゃない!!」
『茜がコソコソ入ってくるから』
何を言っても腕の力を緩めないのがわかったのか。
茜は“ハァァ”と小さくため息を吐いて。
「…ちょっとだけ、充電させてクダサイ…」
俺の胸に頭を寄せた。