アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】
「どうしよう。
藍ちゃん」


本当の本当は。


今まで、そのことについて忘れていたんだけど。


柊真のことを考えたくないから、一生懸命ひねり出した。


本当なら、もっとツライハズなのに。


思ったほどの傷じゃない。


そのことも……あたしの心をざわつかせる、ひとつの要因。


でも、あえて、そんな自分の気持ちには気づかないフリをして。


あたしは、藍ちゃんの顔を見つめた。


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