アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】
悲しい嘘
「柊真っ。
柊真っ。
柊真っ!!」
無我夢中で、あたしは柊真の名前を呼び続けた。
理由なんか、わからない。
その最中、
「やっぱり……ね」
と、小さく落とされる悔しそうな陽ちゃんの声。
続いて……。
「うるせーし。
廊下まで、丸聞こえ」
っていう、あたしでも陽ちゃんでもない、イラついた低い声が聞こえた。