アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】
だから、頭を柊真の方に向かって揺らしたら――…


「うわっ。
冷てっ」


バケツを掴んでいた柊真がバランスを崩し、バケツがひっくり返り――…バケツの水が柊真にかかった。


それもバッサリと。


ふふん。


天罰じゃ。


両手に持っていたバケツを床に下ろし、柊真お得意の腕組みをして仁王立ちしたあたしに


「つーか、おまえ、信じらんねぇ」


柊真は両手をぴらぴら振って水を払った。

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