アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】
シャーッと変な音を出しながら、藍ちゃんはあたしのかばんに飛びついた。


「美桜が捨てないなら、あたしがとっとと捨ててあげる!
こんなのがあるから、美桜はアイツに未練たらたらなんじゃん!」


「そ、そんなことを言われても。
しょうがないじゃん。
瑞貴サマの好きは憧れで。
柊真のはリアルだって気がついちゃったんだから」


「シャーラップ!!
美桜が好きなのは、今までもこれからも、久世先輩だけなの!!」


これまでとは、まったく違うことを口にして、藍ちゃんはあたしをにらみつけた。


「もう、あんなヤツのことなんか、忘れなよ」


「………………」


「それとも、なに?
美桜、あたしと絶交する?」

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