アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】
乙女の妄想、大暴走
「ありえない。
あいつっ…
柊真だけは…
とことんっ…
ありえないっ!!!」
柊真がこぼしたバケツの水のふき取り掃除用のモップを片手に
「うぉ―っ!」
怒りをあらわに、両手を突き上げ
「しかも、あんにゃろー!
仕事だとかなんとか、逃げおって!
絶対許さんっ!
柊真なんか、落ちぶれちまえ―っ!!」
視聴覚室の前、廊下の真ん中で吠えるあたしに
「まぁまぁ、美桜」
同じくモップを片手に、藍ちゃんが慰めてくれる。