アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】
好きなのに
「でもさ、おまえ……。
久世先輩のことが好きだって、散々言ってたよな?」
あっかんべーから真顔に戻った柊真が聞く。
「それに……。
おまえ、付き合ってんだよな?
久世先輩と……」
「……うん」
「じゃあ、どうして……。
どうして、俺のことが好きだって言うんだよ」
切なそうに、途切れ途切れに話す柊真。
「さっきの告白が本当なら。
もちろん、すげぇうれしいけど……」
「……うん」