アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】
片手を何もない空間にさしのべ、夢見がちな表情の藍ちゃんの姿。


「美桜ったら、お子ちゃまなんだから」


うわごとのように言って、熱っぽい吐息を漏らす。


「はぁ?」


…いやいやそれは、好みの問題?というか…


あたしは、紳士っぽい人が好きだから。


そんな奴は、絶対、嫌!だけどね。


柊真のやろう、絶対許さんっ!


一度ほどいたこぶしをもう一度固めると――…


「侑斗先輩に強引に腕とか手首を掴まれて――…」


…ん?
藍ちゃん?
何言ってるの?

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