アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】
そのあとの瑞貴サマは、ずっと窓の外の景色を眺めるばかりで。


あたしは、瑞貴サマの横顔に向かって許可をもらい、おばあちゃんに電話した。


「ごめ、おばあちゃん。
連絡遅くなっちゃって。
うん、もうすぐ帰る。
お兄ちゃんは?


あ、そうなんだ。


うん、食べるけど。
待ってなくていいから。
もちろん、先に食べてて。


うん、ごめん。
じゃーね」


電話を終わっても、なんだか瑞貴サマは物憂げで、ずっとなにかを考えているようだった。

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