アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】
「おまけに、久世先輩にバラすよ~とか。
そこまで言わないと、美桜、素直にならなかったでしょ?」


「確かに……。
あんな風に言われなかったら……。
あたし、がんばって瑞貴サマの彼女してた」


「だよね、美桜」


藍ちゃんは、屋上の壁によりかかった。


ふわっと気持ちのいい風が、藍ちゃんの髪を揺らす。


「でも、あたしにあんなこと言われたら……。
もーいい!って吹っ切れちゃったでしょ?」


「ん」


「瑞貴サマには、どうせ藍ちゃんにチクられちゃうんだから。
その前に、柊真にペンダントを返して、ついでに告白しちゃおう!
……とか、思ったでしょ?」


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