アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】
だって、ほんっと、可愛すぎるんだもん。


ついつい、頭を撫でたくなって、陽ちゃんの頭に手を伸ばすと――…


「みーちゃん。
そんなに心配なら、もっと早く来たら?
陽がメールしてから。
けっこう時間がたってるよね?」


陽ちゃんの口から飛び出すのは、外見に似合わず、けっこうパンチの効いた一言。


伸ばしかけていた手をひっこめ、両手を顔の前で合わせる。


「…う、ごめ…」


どもるあたしを大きな目で睨みあげながら


「それに、藍ちゃんは?
陽、これ以上待つの嫌なんだけど」


と、陽ちゃんは、唇を尖らしツンっと横を向いた。

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