♂ vs ♀ ~男女寮戦争~《完》【続編完結】
「美月、どうした…?」

窓に寄りかかってぼんやりしてたあたしの肩を叩く愛菜。



「愛菜…」

あたしはげっそりしたまま振り返った。



「彼とケンカしたの?」

「だから…彼氏じゃないって」

サバサバ突っ込んでくる愛菜の後ろで、萌は心配そうにあたしを見てる。



「あんなやつと付き合うわけないじゃん」

「瀬戸内…悪いやつじゃないと思うけどね」

愛菜もあたしの隣に並んで、窓の外に目をやった。
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