♂ vs ♀ ~男女寮戦争~《完》【続編完結】
体育大会の準備で、バタバタしてる毎日。

ずっと瀬戸内を無視するわけにもいかないんだけど…

あれからほとんど話してない。



「美月、これどこに置いとく?」

サクッと応援副団長を引き受けてくれた愛菜。

今日も遅くまで教室に残って、準備をしてくれている。



「あたし、片付けとくよ。そこに置いといて」

「うん、ありがと!」

床の上には、ダンボール箱が三つ。

体育大会で使う旗とか道具がぎっしりつまっている。



二つまでなら、一人で運ぶ自信あるんだけど…

暇そうな人がいないか、教室を見回す。



教室の片付けをしてる瀬戸内が見えた。

あいつには、声かけたくないし…

あたし、そんなにか弱くないし。



「よいしょ…」

三つのダンボールを一人で持ち上げるあたし。
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