♂ vs ♀ ~男女寮戦争~《完》【続編完結】
応援合戦は、午後の部で最初の種目だ。
応援団長は彩木くん、副団長は愛菜。
クラス全員で円陣を組んだ。
「三年A組、行くぞ~!」
団長の彩木くんじゃなくて、なぜか愛菜が仕切ってる。
男子よりも男らしいかけ声…
さすが愛菜だ。
「美月…」
みんなが大声で気合いを入れるなか、弱々しくあたしを呼ぶ声。
「萌、大丈夫?顔色よくないよ」
もともと色白の萌だけど、唇まで白っぽくなってる。
今にも倒れてしまいそうだ。
「萌はここで休んでな」
萌の肩を支えるあたし。
「大丈夫…ちょっと目まいしただけ。みんなに迷惑かけたくないし…」
パーンと応援合戦開始を知らせるピストルの音がなる。
「本当に大丈夫だよ。あたしもみんなと応援合戦やりたいから」
そう言って力なく微笑むと、萌もみんなと一緒にグラウンドの中央へと走り出した。
応援団長は彩木くん、副団長は愛菜。
クラス全員で円陣を組んだ。
「三年A組、行くぞ~!」
団長の彩木くんじゃなくて、なぜか愛菜が仕切ってる。
男子よりも男らしいかけ声…
さすが愛菜だ。
「美月…」
みんなが大声で気合いを入れるなか、弱々しくあたしを呼ぶ声。
「萌、大丈夫?顔色よくないよ」
もともと色白の萌だけど、唇まで白っぽくなってる。
今にも倒れてしまいそうだ。
「萌はここで休んでな」
萌の肩を支えるあたし。
「大丈夫…ちょっと目まいしただけ。みんなに迷惑かけたくないし…」
パーンと応援合戦開始を知らせるピストルの音がなる。
「本当に大丈夫だよ。あたしもみんなと応援合戦やりたいから」
そう言って力なく微笑むと、萌もみんなと一緒にグラウンドの中央へと走り出した。