♂ vs ♀ ~男女寮戦争~《完》【続編完結】
「…どういたしまして」

あたしの手から制服を受け取る瀬戸内。

距離の近さに微妙に動揺した。



なんか瀬戸内を自然に見れない…

あたしの緊張が伝わってしまったんだろうか。

瀬戸内は一瞬目を細めると、あたしから目をそらした。



よくわかんないけど…

この状況、気まずすぎる。



「あたし…萌のとこ戻らないと」

萌の荷物を両手で抱えて、逃げるように教室から飛び出した。
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