♂ vs ♀ ~男女寮戦争~《完》【続編完結】
「そんなことないけど…」
「本当は得意じゃないでしょ。ああいうの…」
彩木くんは、意外と鋭い。
「まあね…」
苦笑いしてごまかすあたし。
「なんかわかるけどね…
断れる感じじゃなかったし」
「うん…」
人に心を読まれるのは、あまり好きじゃない…
あたしは地面に視線を落とした。
「あと、萌ちゃん取られてちょっと荒れてるでしょ」
「そんなことないよ…」
今のも微妙に当たってるような…
あたしの気持ちが、完全に見透かされそうだ。
「取られたのは、萌ちゃんじゃなくて…」
うつむくあたしを、のぞきこむ彩木くん。
「瀬戸内のほうか?」
「えっ…?」
この人、何言ってるの…?
その言葉に、あたしは顔を上げた。
「本当は得意じゃないでしょ。ああいうの…」
彩木くんは、意外と鋭い。
「まあね…」
苦笑いしてごまかすあたし。
「なんかわかるけどね…
断れる感じじゃなかったし」
「うん…」
人に心を読まれるのは、あまり好きじゃない…
あたしは地面に視線を落とした。
「あと、萌ちゃん取られてちょっと荒れてるでしょ」
「そんなことないよ…」
今のも微妙に当たってるような…
あたしの気持ちが、完全に見透かされそうだ。
「取られたのは、萌ちゃんじゃなくて…」
うつむくあたしを、のぞきこむ彩木くん。
「瀬戸内のほうか?」
「えっ…?」
この人、何言ってるの…?
その言葉に、あたしは顔を上げた。