♂ vs ♀ ~男女寮戦争~《完》【続編完結】
「美月、お待たせ!」

絶妙なタイミングで戻ってきた萌と瀬戸内。



「牧村、大丈夫なのか…?」

瀬戸内は何も知らない。

まっすぐな視線が、あたしに向けられる。



「うん、大丈夫…」

不自然に目をそらして、立ちすくむあたし。

彩木は動揺を隠しきれないあたしを見て、ニヤリと笑った。

この男、何考えてるの…?



「次、行こっか…」

あたしは瀬戸内を置いて、一人で歩き出した。
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