♂ vs ♀ ~男女寮戦争~《完》【続編完結】
「もしかして、初めてだったりする?」

嫌な予感がする…

彩木は、あたしの顔を自分のほうへ向けさせた。



「…離しなさいよ」

両手で彩木を押しのけるあたし。

それでも、彩木はビクともしない。

彩木は、あたしの両手を押さえつけた。



「大丈夫だから…」

息がかかりそうな距離まで、彩木の顔が迫ってくる。

「やめて…!」

あたしは必死で顔をそむけた。
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