♂ vs ♀ ~男女寮戦争~《完》【続編完結】
どこでもいいから、一人になりたい…

階段を上がって、重い扉をガシャンと開いた。



あたしは、どうしたらいい?

屋上のはしっこまで歩いて、フェンスに手をかける。



自分の気持ちも、瀬戸内のことも…

全部ぐちゃぐちゃだ。



こんなんじゃ、教室に戻れない。

フェンス越しに校庭を見下ろすあたし。



「美月…」

遠慮がちに呼ぶ声に、あたしは振り返った。
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