♂ vs ♀ ~男女寮戦争~《完》【続編完結】
「あたし…最低だね」

萌は、真剣に聞いている。

「ごめん、萌…」

やっぱり萌を見ることはできない。

あたしは、また地面に視線を落とした。



「美月、あたしね…
そうなんだろうなって思ってた」

言葉を選んで、少しずつ話す萌。

「だって、美月とずっと一緒にいたじゃん。わかんないはずないよ」

萌は、ちょっと困った顔で首をかしげた。
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