♂ vs ♀ ~男女寮戦争~《完》【続編完結】
一歩一歩、あいつに近づく。
あいつの顔が見えないように下を向くあたし。
表情を変えずに、あいつの前をすっと通り過ぎる。
「牧村」
「…何?」
名前を呼ばれて無視するわけにもいかない。
あいつの前を通り過ぎた所で足を止めるあたし。
「泣いてたのか?」
あいつに見られてた…
瀬戸内に背を向けたまま、うつむくあたし。
あんたは、気づいてるの?
あたしの気持ちも、なんでこんなに苦しんでるのかも…
どうしてあんなことしたの?
あたしはもう、あんたと普通に接することなんてできそうにないよ。
あたしは自分の気持ちを表現できる言葉を探す。
でも、やっぱり…
あいつになんて言ったらいいのか、わからなかった。
あいつの顔が見えないように下を向くあたし。
表情を変えずに、あいつの前をすっと通り過ぎる。
「牧村」
「…何?」
名前を呼ばれて無視するわけにもいかない。
あいつの前を通り過ぎた所で足を止めるあたし。
「泣いてたのか?」
あいつに見られてた…
瀬戸内に背を向けたまま、うつむくあたし。
あんたは、気づいてるの?
あたしの気持ちも、なんでこんなに苦しんでるのかも…
どうしてあんなことしたの?
あたしはもう、あんたと普通に接することなんてできそうにないよ。
あたしは自分の気持ちを表現できる言葉を探す。
でも、やっぱり…
あいつになんて言ったらいいのか、わからなかった。