♂ vs ♀ ～男女寮戦争～《完》【続編完結】

「さすがに、瀬戸内はあたしの家じゃマズイから…
実家に帰ることにしといたら？」

おいおい、こらこら…

なに勝手に話進めてるの？

愛菜に口をはさめず、隣でオロオロするあたし。



「まぁ、いいんじゃない？
最近、実家帰ってないし」

マジですか…

瀬戸内もオッケーなの？

「後の準備は、あたししとくから…
プレゼントよろしくね！」

「…うん」

最後まで反論できなかった…

愛菜が笑顔で去った後、隣に取り残された瀬戸内を見上げる。



「…何？」

「何でもない…」

目をそらして、ほおづえをつくあたし。

こいつも、愛菜も何考えてんだか…

愛菜の誕生日だし、やっぱ行くしかないよな…