七色のクレヨン
第三章
学校へ行くと愛斗が来た。
「なしたの?」
「病院行ってたんだー」
愛斗と短い会話をした後、
席についた。
時計の針は12時を回っていた。
今は社会の授業中だ。
先生の話を聞き流しながら
私は自分の体に何が起きているのか
不安な気持ちを隠しきれずにいた。
その時、隣の席の愛斗が肩を叩いてきた。
授業中なので愛斗はノートの端に
何か言葉を書き始めた。
『何か不安そうな顔してるね』
私の描いていたパラパラマンガの上に
小さく書かれた。