七色のクレヨン
「...いつも一人だから。」
最初の会話より少し明るめに返事した。
すると愛斗はぱっと笑顔になり、
「そっか、そっか!でも今からは
俺がいるから一人じゃないよな!」
さらっとキザな事を言った愛斗に
ビックリしたけど、嬉しかった。
「う…うん!そうだね、よろしく愛斗君」
この学校に来て初めて笑ったような気がする…
すると愛斗は私の描いていた
パラパラマンガに目を止めた。
「なにこれ!すごっ!!」
キラキラした目で私のノートをパラパラし始めた愛斗君に微笑んだ。