七色のクレヨン
第二章



―それから数日後の朝―


朝起きるとなんだか体が重く、
それでも学校へ行こうと着替えていると、体に身に覚えのないアザができていることに気づいた。

その時は気にもとめず、
重い体を引きずりながら
母が朝食を作っているであろう
リビングへと降りて行った。


下に行くと母が朝食を作って待っていた。

私は食欲がわかず、ご飯を食べずに学校へ行くことにした。

「食欲ないからいらない」
と言うと、
「具合悪いならお母さん仕事休みだから病院行くよ」

私はその言葉に従って
学校に遅れると電話した。


病院へ着くと20分程で順番が来て名前が呼ばれた。

「黒野結花ちゃん2番へどうぞー」

母に上着を預け、診察室へと入っていった。
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