キミのカゲ【短編】
面影
この高校を卒業して
早10年。
「佐藤先生サヨーナラ!」
「おう!気ぃつけて帰れよ!」
「はーい!」
その高校に舞い戻り
早6年。
青春時代過ごしたあの時と何ら変わらない景色。
ここにいると過去にタイムスリップしたみたいだ。
そんなことバカらしくて笑ってしまうが…。
でも、ホントに戻れるならあの時に戻りたいもんだ――――……