三角関係!?
何が起こったか、一瞬分からなかった。
でも、すぐに正也が私の手を引いていたことに気がついた。
そして、教室を出て足早に廊下を歩き始めた。
「正也…?」
どうしたんだろう…。
正也の顔をそっと覗くと、怒ったような顔をしていた。
やっぱり怒らせたのだろうか…。
――――――……
正也に連れてこられた所は屋上だった。
ブワッ…っと風がなびく。
屋上の真ん中らへんで、正也が手を離した。
そして、クルッと私の方に向いた。
「なぁ…さっき俺の好きな人が中本かって聞いただろ?」
「うん…。」
「あれさ、なんでそう思った訳?」
「それは……」