失ってから気づいたコト。
教室に戻ると、中はざわざわしていた。

あたしはとりあえず席に着いた。

前はたまたま憂季の席だった。

「席まで前後とか、まさかの運命!?みたいな?」

憂季はかなりテンション高いな。

「おまけに窓側の後ろだもんね!」

「まじラッキーだし♪」

「せやな!」

なんて話してると、スーツを着た先生らしき人物が人物が入ってきた。

「新入生のみんな、席着けー」

「俺は今日からこのクラスを担任する早乙女だ、よろしく。」

なんだ、このおっさん。はげ散らかしすぎやん。名前と顔が一致しねーよ。

なんて心の中でつっこんでたら、まわりと先生からすごい視線を感じた。

「ちょっと、莉緒!!なに言っちゃってんの!?」

憂季が焦っている。

「は?」

「は?じゃなくて、莉緒は…「入学初日から担任にそんなこと言うなんて、いい度胸だな、椎名。」」

「なにが?」

「なにがっていま俺にはげ散らかしすぎって言っただろ?」

「え!?あたしの心の声聞こえてんの!?」

「聞こえてるっていうか、もうその口で言ったし。」

「まぢかよ・・・。」

「あとから職員室来いよな、椎名。」

「はぁ。」

「どんまい、莉緒。てゆーかさ、莉緒と隣の人おらんね。どんな子かなぁ?」

そーいえば、いない…。休みなのか。

入学式に休むとか、、、まぁどーでもいいや

あたしはそう思っていた。


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