恋のベクトル。
「梓の行動範囲は想像が
つきやすいって言えば良い?」
「アタシ分かりやすいのか…」
「見てて飽きないね」
「それ褒めてるのか?
褒めてないよな絶対!!」
まあそれは置いといて―
と、さらりと流されて花乃
が片付けの説明を始める。
「大体は終わったから後は
テントの骨組みとビニールシートを
片付けるだけだから」
「え!じゃすぐ終わるじゃん!!」
で、アタシは一体何をすれば…
「梓はテントの骨組みを体育館
側の倉庫に運んでね」
「ぇえええ!それ男子の仕事
でしょ!!おかしいって!」