A Time Limit





―――――――――





このとき思ったんだ。




私にとって真子は本当にかけがえのない、大切で一生繋がっていたい友達だって…




だから私は親友の幸せを一番に考えたいと、そう思ったんだ。







あの事件からしばらく経って、ユウコという人はタケルのセフレだということが判明した。





私から別れを告げるとタケルから話し始めたんだ。





……自分の女性関係について…。



私と付き合う前からのことだったみたいで、



他に8人くらいいたんだとかなんとか……


まぁ一気に冷めちゃったからそれを聞いて軽蔑する事しかできなかったんだけどね。




タケルは最後にごめん、と一言言って先に去っていった。




去っていくタケルの背中をずっと眺めていた。




多分もう、話すことなんてないから。



あの背中を目に焼き付けておこうと思った。







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