A Time Limit
私の学校の下には商店があって、そのまた下には小学校がある。
いつもこの小学校のちょっと手前で真子と待ち合わせる。
あれ?
最近私よりも来るのが遅い真子が先に来ている。
私に気付くと笑顔で手を振ってくれた。
「おはよぉ~
真子なしたの?
私より早いなんて今まで本当になかったから、明日猛吹雪になっちゃっうかもぉ」
「おはよおはよっ!
それは大丈夫!
だって明日は快晴だし、いきなり悪天候になるなんてないよ。
私は天気予報士さんを信じてるもの。」
眠そうに話した私と裏腹に、真子はハイテンションに話してきた。
と思ったのもつかの間、再び興奮して言った。
「違う違う!
そんなことを言うために早起きしたんじゃなくて……
一刻も早く杏里に聞いてほしかったことがあるの」