A Time Limit




「あのね……

実は…」



一旦言葉を切り、深呼吸する真子。




「たーちゃんが……
たーちゃんが…帰ってくるみたいなの。」


「…まじでぇぇぇぇ!?」



たーちゃん……


龍也くん……。



真子の幼なじみで好きな人。




「手紙が来てたの。
たーちゃんのいるアメリカから。
それでね、明日の午前中に日本に着くらしいの……家に帰る前に私に会いたいって書かれてあって、それ見た瞬間嬉しくて涙が止まらなかった」



真子……本当によかったね。




会いたくてもすぐに会うことが無理だった、一番大好きな人に明日やっと会うことができる。



やっぱり親友が喜んでるのを見るってなんだか優しい気持ちになれる。




「真子、卒業式が終わったら明日は早く帰りなさいね」


「はぁーい♪」



なんか真子のお母さんになった気分。




本当私……真子のことが好きすぎる!!



あ、でも決してレズなわけではありませんよーぅ!




私、思うの。



真子とはこれから先もずっと友達でいられるって。




お互いにお互いの心を分かり合える……ってね。





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