A Time Limit
「え~…横澤のわけのわからん話のせいで俺のテンションが戻っちまった。
普段は言いたくなかったが、今日だけは言ってやろう。
横澤!ありがとう」
「あ、はぁ」
意外。
この人もお礼とか口にするんだ…。
「お前らと過ごした2年間は、俺にとってすごく貴重なものだった」
…まじかよ
「もちろん中には、当然3年間俺のクラスだった奴もいる。
ここにいるのは皆共通点を持ってるわけじゃない。
それぞれ違う性格、趣味や特技、あるいは話し方など、みんな少しずつ違うんだ。
自分と同じものを持ってるやつなんていねぇ。
だからこそこのメンバーで卒業ができるんだ。
いいか、よく覚えとけ。
俺がお前らに逢えたのは一生に一度の奇跡だ。
お前らがこのクラスメイトに逢えたのも奇跡だ。
一期一会って言葉があるように、これからも相手のことをちゃんと考えて過ごせ。
出逢うすべての人に一期一会の感謝をして大人になれよ」