A Time Limit
駅の券売機で料金表を見ると、目に付いた“小樽”の2文字。
『久しぶりに…
行ってみようかな』
私はすぐに小樽行きの切符を買った。
―まもなく、小樽・ー行きの列車が到着します。ご注意ください―
そのアナウンス終了と同時に列車の音が聞こえた。
―プーーッ
―ガタンゴトン、ガタンゴトン……
列車に乗り、窓際の眺めの良さそうな席に座る。それと同時に列車が動き出す。
小樽までどのくらいかかるんだったっけ?
なんて考えているとあくびがでた。
列車内から見る景色ってやっぱりいいな……
いつもと違う角度から見る風景って、素敵でしょ?
同じ場所を見てるけど、なんか違う場所を見てる気がするというか……
違う顔を知ることができる。
窓から流れゆく景色を眺めていると、本当に眠くなった。
…やっぱ寝よっかな。