Ａ Ｔime Ｌimit

「杏里ちゃん？
心臓かどこか痛いの？
大丈夫？」








背中に手を当ててくれた。









さっきのチクッという痛みはすでになくなっていたけれど、“変態”の手の温度がじわりじわりと体に伝わり急に温かい気持ちになった。













「大丈夫だよ」










私は気付けば口にしていた。










「お…おぅ…」










真っ赤な顔をして返事をする“変態”。










あれ、これってもしかして…………









「照れて……る…の？」









「うっ…うるせー//」










やばい。どうしよう！










「ふふっ…可愛いー」









「だぁ…っ…もう見んなよ！！」








そう言って“変態”は両手で私の目を隠した。









そう、だから…つまり…私の背中が“変態”の胸に触れてるってこと。










ってこれ…密着しすぎじゃありません？？？