A Time Limit
「えっえっえっ…?
あの…………?」
「ん?
………って!!何してんだ俺は!!!!」
その瞬間目隠しされていた手を離され、向き合う形になった私たち。
そして再び目と目が合ってしまいお互いに慌てる。
「あっあっそういえば……
あんたは何でここにいるの?」
「お…俺?
俺はー………ひっ秘密ッ!」
「何ソレ何ソレー
なら何で私の後着いてくるのよ?」
「え?
だってさっき、俺杏里ちゃんのことナンパしたじゃん」
はぃ?
「嘘……いつそんなことになったのよ?」
「俺がカフェで杏里ちゃんに同席していいか聞いたとき♪」
『えっ……………
ていうかあれナンパだったんだ………』
私が驚いていると、あははと笑いながら右手でグッジョブの形を作り言った。
「とまぁそんなこんなで杏里ちゃんの行く先のお供をします」
「……勝手にすれば?」