A Time Limit
ナチ
家に着き、私は部屋でくつろいでいるとふいに携帯が鳴った。
―ヴーっヴーっ
『メールだ…
誰からだろう…』
:新着メール1件
千里くん
その“千里くん”という5文字を見た途端、私の胸がドキドキと高鳴り始める。
私は千里くんからのメールを開いた。
:今日はありがとう。 杏里ちゃんの面白い 話、聞けてよかった よ
それから明日、なん か予定ある?
私は最後の、“予定ある?”の文字を凝視する。
『なんか…これってデートの誘いみたい……』
私は自分でそう思ったのになんだか照れてきてしまった。
私は早速千里くんに返信をした。
え?
なんて内容かって?
そんなん決まってるじゃん!
予定なんて初めからないけれど、たとえあったとしても“ない”って言うし♪
―ヴーっヴーっ
え…返事早い…////
:よかった(^^)
それじゃあ明日、あ のカフェで待ち合わ せでいい?
『千里くん…今度は顔文字使ってる……可愛い……!!』
私はキャーキャーと一人で騒いでいて、ふと我に返ったとき恥ずかしかった…。