A Time Limit
「杏里ぃ♪
今日もサークル行く?」
笑顔でそう言ってきたのはお茶会サークルで友達になったユウ。
自称155センチメートル。
私から見ると155センチメートルもないように思う。
まぁともかく、小さい。
アンド可愛い。
大人っぽくて綺麗な真子とは違った、やんちゃで可愛らしいユウ。
やっぱ…みんなに分け隔てなく優しくて笑顔を振りまける子って本当にいい子だし、好きだな。
なーんて思っていたらなんか私…ユウのことを見つめて微笑んでいたらしい。
「…杏里気持ち悪い」
うぇぇーって感じで眉間に皺を寄せるユウ。
おいおい…
君は仮にも可愛いんだからそんな顔すんなよって心で突っ込みを入れながらさっきの問いかけに答えた。
「んー…行こっかな」
さっきまで微妙な顔をしていたユウなのに、私の返答を聞いた途端ぱぁぁぁっと明るい笑顔になった。
そっか……
会いたいのか。
「ふふふ~ん♪」
とかなんとか言っちゃって………本当可愛いやつだな。