A Time Limit
瞬間、俺の頭の中の回路が繋がった。
そして行かなきゃ、そうも思った。
「千里ぉ?
それ、なぁにぃ?」
「悪い、サヤ……俺行かなきゃ」
「へっ!!?」
ブスな顔して驚いてるサヤを1人、店に残して俺は走り出した。
どこへって?
わかんない、わかんないけどきっとあの場所にいる気がした。
俺たちが…俺と杏里が初めて会った場所。
確かなことは言えないけれど、杏里は俺に共通する場所にいるような、そんな気がしたんだ。
愛のパワーってやつ?
いや、多分違うな。
なんか俺って可愛そうなやつに思えてきた………